お知らせ

2022年10月18日

サイディングの維持管理はどうするの

建物の外壁は太陽光(紫外線)、風雨、雪、気温の変化など、過酷な条件下にさらされています。サイディングは、その表面に耐候性のある塗装が施され、サイディング間には防水用のシーリング材が施工され建物を保護していますが、サイディング表面の塗装及び接合部のシーリング材は永久的なものではありません。
そのため、年数を重ねると様々な経年劣化が進み、そのまま放置しておくと不具合につながることがあります。したがって美観と性能を保つためには、お住まいになられているお施主様の日常のお手入れや施工会社による定期的な点検が必要となります。
適切なメンテナンスがなされますと、サイディングのみならず建物自体の老朽化を遅らせ、資産価値の維持にもつながります。定期的な点検と早目のメンテナンスをお願い致します。

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■維持管理の目的■

 ①サイディングによる不具合を未然に防止する。
 ②サイディングの機能・性能を十分に発揮させる。
 ③サイディングの寿命を延ばす。

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■お施主様ができる日常点検■

日頃から建物の外壁を目視にて点検を行ってください。
メンテナンス工事は弊社にご相談ください。

高所作業を伴う点検やお手入れ、および塗り替えや補修工事はお施主様ご自身では絶対に行わないでください。

◎点検ポイント◎
・塗装表面の状態=塗膜の亀裂や剥離が無いか、など。
・シーリング材自体の劣化によるひび割れや剥離は無いか。
・サイディングの状態=破損や亀裂、経年による反りやうねりが無いか。

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◎点検ポイント◎ サイディングの亀裂(クラック)

・サイディングに亀裂(クラック)が発生していないかを目視にて点検してください。亀裂が大きく、著しい欠損やはがれ落ちそうな場合はその部分を取り外し、弊社まで早急にご連絡ください。

・地震の後などは、とくに釘(ネジ)まわりの点検を行ってください。

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◎点検ポイント◎ シーリング目地の剥離

・シーリング部を目視にて点検してください。剥離が発生している部分は、補修が必要です。

・シーリング目地の打ち替えや補修の際は、既存のシーリング材を切り取り、できるだけ残ったシーリング材を除去することと三面接着にならないようにする注意が必要です。

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◎点検ポイント◎ サイディングの経年による反り

・サイディングに反りが発生していないか、目視にて点検してください。

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◎点検ポイント◎ サイディングの経年によるうねり

・サイディングにうねりが発生していないか、目視にて点検してください。

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◎点検ポイント◎ 褪色(チョーキング)

・一般的に塗装面は、年月の経過と共に変化が生じます。まずサイディング表面を手で軽くこすってみてください。白い粉や、塗装の色が多めに手に付くようであれば施工後の年数を考慮して塗り替えを検討してください。

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◎点検ポイント◎ 藻・カビの発生による汚れ

・サイディングに藻やカビなどの汚れが無いか目視にて点検してください。


※塗膜表面に胞子等が付着して発生する藻は時々雨がかかり、湿った状態になりやすい場所に緑色の藻として観測されます。サイディング表面に藻やカビが見られたら、柔らかい布や柔らかいブラシで食器洗い用洗剤を用いて水洗いすることが適切です。

※スチーム洗浄は、サイディングの塗膜やシーリング目地を傷めますので、おやめください。

※高圧洗浄は、サイディングの塗膜やシーリング目地を傷めることがあります。